ラブレ=ロワ 詐欺事件(日本語)

元記事(Français)> ラブレ=ロワ 詐欺事件

少し前のことになりますが、ブルゴーニュのNo3ネゴシアン、メゾン・ラブレ=ロワは2013年6月に詐欺の疑いで捜査を受けました。詐欺の規模は巨大。2005年から2009年の間に、ラベルと中身が一致しない約2百万本のワインが販売された疑いでした。

ラブレ=ロワは、年間1千万本を販売、売上高は3千5百万ユーロ。1832年ニュイ・サン・ジョルジョに創業、1974年にコタン兄弟がオーナーとなり現在に至ります。メゾン・ラブレ・ロワは国際的に知名度があり、30か国と取引、売上の50%以上が輸出です。

報じられた内容によると、アペラシオン詐欺は50万本、270万ユーロ相当に及ぶと考えられています。詐欺の内容は、ブルゴーニュワインでは許容範囲の15%を超えて異なるアペラシオンのワインを混ぜたり、ヴァン・ド・ターブルを加えたり。またその他に、偽ラベルは110万本(価値不明)。例えば、ムルソー2008年の在庫が底をつくと、2010年のものに2008年のラベルを貼ったり、古木から作ったワインでないものに「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)」と表記したりと。

その後、約4年の裁判の手続きを経て、2016年にコタン兄弟ら企業の中心人物ら6人は罪を全面的に認め罰金と執行猶予の決定を受け、よって事件の詳細は明らかにされないままに裁判は終わります。
メゾン・ラブレ=ロワのウェブサイトより
そして、2017年現在の日本。ラブレ=ロワのワインは、何もなかったかのように大手輸入者によって日本に輸入され、著名ソムリエによってワイン雑誌等で紹介されています。

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