中国は偽造と密輸ワインの蔓延に直面

  • ボルドー委員会の概算では、中国では1時間ごとに約3万本の偽物の輸入ワインが販売されている。
  • ワインを混合したり、下位ワインのラベルを張り替えて高価なブランドのワインとするのが、ワイン詐欺の最も典型。
中華料理と高級ワインの組み合わせが珍しくない昨今、アジア、特に中国はワインに夢中だ。2010年にはサザビー・オークションで販売された全ワインの60%がアジア人によって購入されている。
が、この需要の高まりに、偽造のルネッサンスが起こっている。中国人バイヤーが、この世で最も偽物が多いシャトー・ラフィットのような著名古酒輸入ワインを追いかけ、価格が急騰している。その他には、アンリ・ジャイエ、ペトリュス、ムートン・ロチルド、そしてブルゴーニュのDRCなど。これらのブランドの空き瓶は闇マーケットでは1本1,000ドルで取引されていて、最終的には再度詰められ栓をして、不特定の顧客へと再販売されるのである。

ボルドーワイン委員会の概算では、中国では1時間あたり約3万本の偽ワインが販売されている計算。とあるオーストラリア人のワイン批評家が効いたところでは、中国の平均的シャンパンは、7回は再度瓶詰めされていると。彼曰くまた、中国で販売されている35ドル以上のワインの50%はインチキだとも。

<記事冒頭の逸話>
世界一高額な(偽)ワイン、トーマス・ジェファーソンのシャトー・ラフィット1789
Forbesより
1985年にロンドンのクリスティーズでワイン1本の価格としては記録的高値の15万7千ドルで落札。購入者は、本誌(Forbes)の創業者の代理人の息子。ワインはトマス・ジェファーソン・ボトルと呼ばれる、ラフィット1787年。その建国の父のイニシャルTh.Jが瓶に彫られたものと考えられていた。その他の状況証拠として伝えられているのは第3代大統領が所有者だったと。

そしてその後、このワインが偽物だと証明される。

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