オミューズ・ド・ボルドー香港（日本語）

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オミューズ・ド・ボルドーという香港のワインショップに私は大変疑念を抱きました。

まず最初に、そのショップは、1715年からボルドーでワインビジネスを行っているとのことですが、そのサイトにあるストーリーは大変珍妙で適切ではありません。私はまた、ボルドーはおろかフランスのどこにもその正確な所在地を見つけることはできませんでした。どうも、香港のみを拠点としているようです。

そのネットショップでは大変古い、物によっては100年以上も前の、フランスのグラン・クリュを販売しています。私はこの種のワインには全く興味がありません。けれど、もしそういうとても古いワインを買いたければ、注意深くワインの真贋性を確認すべきです。もっと言うなら、ドメーヌから直接か、でなければ間を介さない正規ルートの販売者から買うべきです。香港のショップから買うべきではありません。

以下にこのショップを巡る逸話をお話しします。私がこのショップを発見したのは、フェイスブックで見た日本国内で飲まれたと思われる下の写真のワインの販売者をグーグル検索で探している時でした。

その時グーグルでは、このショップが唯一この特殊なラベルの1950年のワインを販売していました。私がオミューズ・ド・ボルドーにこのワインを最近販売したかどうかを尋ねると、彼らはNOと答えました。私が撮っておいたウェブサイトのスナップショットがこれです。

上の最初の写真の問題のワインはかなり特殊なラベルであることに気づくと思います。オーゾンヌのヴィンテージ1950年のワインで、そこには尚且つ「グラン・クリュ・クラッセ」と記述してあります。これが私たちがまず不思議に思った点で、サンテミリオンの格付けが始まったのは1955年だからです。・・・結果的には、シャトー・オーゾンヌのオーナー、アラン・ヴォーティエ自身から直接説明を受けました。彼は親切にも彼の元帳を確認し、26本の55年を1998年にシャトー・オーゾンヌがリコルク・ラベル張替えをしたと証言しました。というわけで、少なくとも1998年には26本のそのワインが存在したわけです。が、オミューズ・ド・ボルドーは、自分の販売リストにあったそのワインは誰にも販売していないとのことでした。・・・アラン・ヴォーティエはまた、最も一般的なシャトー・オーゾンヌの偽造は、本物の空き瓶に再度ワインを詰めるやり方だと、私に説明してくれました。瓶そのものは本物でも、中身は本物ではないわけです。

その後も、私はオミューズ・ド・ボルドーの販売リストをよく見ると、その大変古い希少なワインがたくさんあることにとても驚きました。本当ならば出来すぎています。例えば、1930年代のロマネ・コンティが沢山あります。（それだけではありません。）そこで、私は3月にドメーヌ・デ・ラ・ロマネ＝コンティに問い合わせ、マダム・ミレイユ・ボッスから明確な回答を得ました。DRCは香港のこのショップのことは全く知らず、よって彼らとも全く接触は無いとのことでした。

ということで、購入される方は気をつけて！