LVMHとAckerが偽シャンパーニュ裁判

参照記事> The Case of the Counterfeit Krug Champagne
アッカー・メレル&コンディットのCEOジョン・カポンが設立した香港のオークション・ハウスで、今回のシャンパーニュは販売された。
Photo by: Courtesy Acker Asia (引用元:winespectator.com)

7月6日にLVMHは、シャンパーニュのクリュッグの偽物を販売したことについて国際的オークションハウスのアッカー・メレル・コンディットに勝訴と発表。

和解内容の日本語訳プレスリリース> モエ・ヘネシー:香港の競売会社Acker Merrall & Conditに対する訴訟、クリュッグに勝訴判決を獲得

ワインスペクテーター誌にもあるように、これまでワインの真偽性についてワイン生産者側とオークションハウスが公の場で争われることは稀で、アイコン的存在のローラン・ポンソの例が過去にあるくらいである。このことからも、希少ワイン市場における偽ワイン問題が飽和状態に至り、生産者側の戦う時が来たという意思表示が伺える。

今回の訴えの発端のワインは、2012年にハイアット・リージェンシー香港で販売された、クリュッグ1947年。ワインスペクテーター誌によると著名シャンパーニュ・コレクターのロバート・ロザニアのコレクションからのもので、ロザニアはカポンやワイン詐欺で収監中のクルニアワンとも既知の仲間で、ロザニア、カポン、クルニアワンなどは定期的に贅沢なワインディナーを開催するグループ「12人の怒れる男たち」のメンバーでもあった。

将来的には、ワインや高級品の生産者は、消費者に対し自身のイメージを保護するために、もっと公に声を上げていくだろう。「販売者に対して今後更に法的措置が取られていくと思う。」と偽ワイン権威のモウリーン・ダウニー。

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